同担拒否いろいろ

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まず、引用に書かれている説明についてですが

当該メンバーを応援する「担当」は自分だけでよいという感情に根差した考え方といえる。

という文は少し間違っていると思う。

「担当」は自分が応援を担当している人=アイドル本人 のことで自分のことではありませんね。
自分のことは「〇〇担当」略して「〇〇担」※〇〇にはメンバーの名前が入る と言います。ここで説明として書くなら「当該メンバーを応援するファン」とか書くのが正しいと思います。

それに、自分だけでよいとは考えているわけではありません。
まあ、いろいろな考えがあると思いますが。
これについては奥が深い言葉なので意味を一つに決めてほしくないですね。

 

私はジャニオタだった頃、同担拒否ではありませんでした。友達はほとんど同担でした。でも同担拒否まではいかなくても他担とコンサート入りたいとか他担と遊びたいと思ったこともあります。
ですが、担降りして今の担当になってからは同担拒否です。

ジャニオタ以外にはこの言葉は浸透してないですし、「拒否」という字面が一瞬怖い感じがするかもしれません。
でも、そんなにこわい意味ではありません。理由を知ると納得すると思います。

このブログを書こうと思ったのは、女性アイドル界隈には同担拒否と同じような考え方がないということを聞いたからです。「推し被り」というキーワードは聞いたことがあるのですが、同担拒否と同義だと思っていましたが違うんですかね。(単純に推しが同じだったときに使うのか?)

 

では「同担拒否」とは?

シンプルに説明すると、「同担と絡みたくないよ」っていうことです。
同担=担当が同じ
一番好きな人が同じファンのことです。

別に自分以外みんな消えろ!とかは思っていません。(なかには思っている人もいるかもしれないけど大体思ってません)

 

同担拒否は必ずしも担当に対して恋愛感情を持っているわけではなく、本気で恋してる人もいれば、担当とファンであることを理解している人もいます。

担当に本気で恋している人の感情は説明しなくても想像つきますよね。
私は後者のほうで、担当は芸能人だし恋に似たような感情だけどそこは違うよってこともわかってて応援しています。ではなぜ同担と絡みたくないかというと

①推し方のスタイルは個々に様々なものがあり、他人に影響されたくない

②自分より推しにお金をかけている人や都内に住む同担を見てうらやましく思いたくない

この2点です。

まず①
推し方のスタイルについて、オタクには色々います。

新曲のCDが3形態で出されたとします。
1つずつ全種類買う人、保存用も欲しいから2つずつ買う人、限定盤だけ買う人、一番好きなバージョンだけ買う人、イベントに行くために何枚も買う人、友達と協力して別々のバージョンを買う人、無料で楽しめる範囲で応援しているから1枚も買わない人・・・
これだけでも多くのパターンがあります。

私はCDを何枚買うとか、どの公演に入るとか、自分で考えて決めています。
それを身近に同担がいると「今回は何枚買う?」って聞かれたり「どの公演行くの?」って聞かれることがあります(人によるけど)。私は自分で決めているので何枚買うかは言いたくないし聞かれたくない派なんです。
それに同担と仲良くなると同じスタイルで合わせていかないといけません。
例えば担当が舞台をやるとして、2枚でチケットを申し込むわけですが、協力すればチケットが取れる可能性も上がることはメリットだけど、自分がもし相手よりも多く観に行きたいとか地方公演にも行きたいとか思ったときに自由がききません。相手に黙っていくのもなんだか抜け駆けしているみたいで気まずくなります。その点一人は自由に自分で決められてラクです。
このような理由で私は同担と距離を置いています。

 

②ですが、これは嫉妬の一種だと思うんですが、自分はお金にも限度があるし無限にお金を使うようなオタクではありません。だから毎回お金をどれだけ使うかよく考えて決めているんですが、やはり自分より多くお金を使っている人を見るとうらやましくなります。笑
お金をたくさん使っている同担を見ると、その人が自慢する気がないとしても自慢に見えるときもあるし、やっぱりうらやましいと思います。
都内に住む同担についても同じです。
私は地方住み、いわゆる東京近郊に住んでいないファンです。東京に住んでいるファンは仕事の後に公演に行けたり、当日券に並べたり、関東ローカルの番組が見れたりと色々メリットがあります。地方住みだと新幹線で東京へ行かねばならないので、入る公演についても慎重に決める必要があるし、当日券もチャレンジできないし、交通費がかかることも考えないといけません。コンプレックスみたいなものですね。
東京近郊に住む同担と仲良くなるとどうしてもそういった部分が見えてくるので私は同担と距離を置いています。

ざっくりこんな感じです。

書いていてなにか言いたかったのかよくわからなくなりましたが、同担拒否にもいろいろあるんだよ!ってことです。

女性アイドル界隈にも似たようなことを思う人っているんじゃないでしょうか…?
女性アイドルはファンがまとまって団結して応援するのが一般的だとは思うのですが、こういう気持ちになる人、推しが被ってないほうがラクだなと思う人もいるんじゃないかなと思いました。

 

余談

ジャニオタだった頃は雑誌やCDを買ったりテレビをチェックすることが主な活動だったし、都内に住む同担も録画を送ってくれたり協力的な人だったので絡みたくないとは思わなかったです。都内のメリットは番協に応募できることくらいだったかな…

そもそも仲良くなるきっかけが同担であることだったので、コンサートは同担と入っていました。そのときはちょっとだけ、他担と参戦している人はいいなーと思うことがありました。ファンサをもらえそうなとき(滅多にないけど笑)協力し合ったりとか色違いコーデとか。
同担と話すときはちょっと担当好きアピールしすぎないよう気を遣ったりもしてたので、他担だとそれをしなくてもいいのは気がラクそうだなと思います。

 

「推し、燃ゆ」感想

 

 今話題の本です。

私は推し(というか、もともとジャニオタなので担当と言うほうがしっくりくる)がいるので気になって読んでみました。
理由は本当にそれだけで
普段はほとんど本を読まないただのオタクです。
なのでオタク視点での感想のみです。

 

結論から言うと、推しがいる私でもそんなに共感できなかった。
わたしがアラサーなので、高校生の主人公とはいろいろ違いすぎるかも。
私は社会人だから学校には行かないし、バイトではなく正社員で働いた給料で推し活をしている。
自分が高校生の時にこんなに芸能人にハマっていたら大変だと思う。高校生って勉強や部活がほんと忙しくて、バイトなんかやってる暇なかったよ。お金がなくて推し活なんてできない…。CDを10枚以上買って応援するとか、絶対にむり。ジャニーズに目覚めたのが大学生で良かった、と心の底から思う。ジャニーズはCD積んだりはしなかったけど(今はわからない)。

あと、この子の推し活と私の推し活はけっこう違う。

私はコンサートや舞台やイベントがあればそれに行くこと、現場で楽しむことがメイン。この子は推しを”解釈”することがメインだったから、それがよくわからなかった。

”解釈”というのは二次元のキャラクターとかマンガやアニメに対してするものだと思っていた。作者が伝えたいことに対して読者・視聴者としてどう受け取るか、みたいな。
それをアイドルというか人間に対してファンがするのが意外だった。相手の考えていること、伝えたいことを100%理解したい!みたいな気持ちなのかな。それを”推す”って言うのもアリなんですね。

 

推しが燃えた

アイドルがファンを殴ってSNSで炎上するところから始まるわけだけど、 
私的にはそんなに燃えてないなって感じがした。
最近は現実にそのような事件もたまに起きているけど、大体は謹慎か活動休止か辞めるという感じで、グループの一員がファンを殴ったりしたらグループの活動休止かそのメンバーだけ一定期間の活動自粛になる気がする。そのあたりが詳しくわからなくて、その後普通に人気投票に参加していたので不思議に思った。

それから男性アイドルでCDでの人気投票って私はあんまり聞いたことがないからAKBみたいでそこも違和感があった。男性アイドルって、グループ内で人気争いってあんまりしないんですよね。そういうのは女性アイドルならではだと思う。

 

そんな感じでところどころモヤモヤしつつ読み終わったので 暗いな、重いなといった感想です。
短かったので1日で読めました。
普段読書をほとんどしないので、文章がすごいとか、そのあたりは詳しくわかりません・・・!ごめんなさい。

 

作者さんにも推しがいるとのことなので、誰なのか気になる^^

二年連続の脱退

関ジャニ∞錦戸亮が脱退、退社。

 

私は元エイターの元安田担。

二年半前に安田くんを担降りし、すばるの脱退をきっかけにグループのファンを辞めた。

 

今回の件は、2018年にすばるが脱退したときから予想していた。

ウソだと思われるかもしれないけど、ちゃんと2018年4月にツイッターでつぶやいたものが残っている。「一人辞めたらまた一人、それの繰り返し。次は亮ちゃんが最も危うい」ということを。でも、時期は予想よりだいぶ早かった。

私はすばるの二年後くらいかなーと思ってた。

まさか一年とは。

 

最初に錦戸脱退報道が出た2019年3月、時期が早いことにびっくりしたけどやっぱりこの時が来たのかと思った。その後、脱退説を否定しないままツアーが始まったから、なんとなくそのうち辞めるんだなと思っていた。

 

すばるが辞めたのは、すばるが立ち止まって自分の人生を見つめなおしたことがきっかけだ。

ジャニーズでデビューしたら不仲でない限りずっとグループを続けていくことが当然と思っていたけどすばるは自らの意思で別の道を選んだ。

デビューしたら安泰、ジャニーズが終身雇用の時代はもう終わったのだ。

 

グループで一人でもそのような人が現れると、他の人も立ち止まって自分を見つめなおすことになるだろうと思った。それで私は、そうなったとき錦戸はグループを、アイドルを選ばない気がしたのだ。

 

錦戸が辞めた本当の理由はわからない。理由ははっきり言わないし、言ってもウソの可能性があるから本人にしかわからない。

週刊誌には、錦戸は7人でないならエイトを解散するべきだと主張したため他メンバーと対立したと書かれているものもあった。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。もしそれが本当なら、その意見にはちょっと共感する。

 

私は7人の関ジャニ∞が好きだった。

7人でなくなった時はとても悲しかった。7人が好きだから6人の関ジャニ∞は応援できないと思った。そしてファンを辞めた。

 

今回錦戸脱退の発表があっても全然悲しくなかった。

私は7人の関ジャニ∞のファンだったわけで、6人の関ジャニ∞のファンではないから。6人がどうなろうと関係ない。

5人になったと言っているが私から見たら4人になったようなものだ。

現在の安田は私が好きだった安田とまるで別人。見た目も中身も。

特に見た目についてはここ一年ずっと変な髪形だし、メガネだし、ヒゲも伸ばしていて信じられないほどの変貌ぶりだ。

そんな欠けたメンバーと別人になった安田で7人時代の楽曲を歌ってほしくない。それならむしろ解散してくれたほうがいい。私はそう思っている。

 

今回のことで不満があるエイターはファンを辞めればいいと思う。

担当が好きで辞められない人は続けるしかないと思うけど。応援したいと心から思えないのに応援するなんておかしいと思う。誰も義務にしてない。

降りるのは個人の自由だから周りになにを言われても関係ない。

 

わたしは今の担当が大好きで、応援していて楽しくて毎日幸せで、エイターを辞めて本当に良かった!と思っている。

 

一度くらいエイターを辞めたことを後悔させて欲しかった。

 

私は7人時代の関ジャニ∞をこれからも大切に思う。

突然の脱退

びっくりした。すばるの脱退について。

 

金曜日、フライデーの報道が出て、そのときは「ガセでしょう」ってみんなが言っていて、わたしもそう思っていた。

土曜日に「明日、すばるが記者会見を開くらしい」と聞くまでは。

 

記者会見をひらく。それだけで今回の報道が真実であったことを察した。

嘘の報道を否定するために会見など開くはずがないからだ。

会見を開くということは、何かしらの発表があるということだ。

 

いやいやいや、ありえないでしょ。エイトにすばるが居ないなんて。

ロマネスク、いろは節、渇いた花、、、他にもたくさんある曲。

すばるのパートをすばる以外の人が歌うだなんて。

絶対、ありえない。想像できない。

 

早く記者会見の内容が知りたい。結婚か留学だったらいいなとわずかな期待を残してモヤモヤした気持ちで翌日を迎えた。

 

日曜の朝10時ごろ、ファンクラブからの不穏なメール。

11時からメンバーから大切なお知らせがある。

ついにきた。やっぱりきた。

 

フライデーの報道を信じていなかったエイターも一斉に騒ぎ出した。

 

そしてその時は訪れた。

 

「脱退」

 

わたしは元安田担で、担降りしてすでに1年経っているから、ショックはそれほど大きくなかったが、これが2年前だったらと思うと恐ろしい。

 

記者会見をテレビで見た。

「ファンに自分たちの言葉で伝えたいから」とヤス以外のメンバーも出席し話をしてくれた。感動した。やっぱりエイトは絆が深い仲間で、ファン思いで、素敵な人たちだと思った。私が今まで応援してきたことを誇りに思って、涙が流れた。

 

 

すばるはメインボーカルと言われている。歌唱力の高さと力強さを持つすばるの声が曲を引き締め、他のジャニーズのグループとは違うエイトらしさを彩っていると言ってもいい。

 

それに、わたしは7人の中心にすばるがいることが好きだった。

集合写真でも、すばるが真ん中にいてくれると安心する。

すばるのメンバーカラーは赤。赤といえば、やっぱりセンターでしょ。

エイトレンジャーでもやっぱりすばるが真ん中にいないと!と思ってしまう。

 

すばるが真ん中にいてこそ、7人だからこその良いバランス。

私が好きな関ジャニ∞は、7人なんだ。

誰一人欠けてはいけない。みんなそう思っているはずだ。

なのになぜ、脱退なんて。残念としか言えない。

 

今年のツアーは行くのを迷っていたが、このことで改めて考え、行かないことを決心した。

わたしは6人のエイトは今は想像できないし、6人のエイトを受け止める覚悟がないからだ。

もしまだ安田担だったら、担当の所属するグループを応援しないわけにはいかないので、6人体制を見守り、応援すると思う。

でも私はもう担降りしている。6人体制を受け止める覚悟もないやつがコンサートに行ってどうする。わたしはコンサートは楽しむために行きたい。楽しめるかもわからないコンサートに行きたいなんて思わない。

ファンクラブの期限が5月までだったから、本当は継続しようと思っていたがやめることにした。

 

わたしは本当にエイトから離れる。好きだった頃のエイトの楽しい思い出を、そのままそっとしておきたい気分なんだ。

 

6人で新たなスタートをするエイト。

いったん私はさよならするけど、これから6人で良い関係をつくっていってほしい。

いつか6人の姿をテレビで見かけたときに「あ、いいじゃん」「またコンサート行きたいな」と思ったら、そのときにまたファンクラブに入ります。

 

応援できなくてごめんね。

 

担降りブログ

担当は関ジャニ∞の安田くんで、2006年~2017年の約10年間安田担だった。

 

私にとって安田くんは人生で初めての担当で、つい数ヶ月前までは一生安田担でいると思っていた。

まさか、自分が担降りするなんて「絶対にない」と思っていた。

しかし人生ほんとに何があるかわからない。

初めての担降りをした。

 

関ジャニ∞との出会いは2006年3月、CDショップで「F・T・O」というアルバムを手に取り彼らの曲を聴いてファンになった。当時アニメオタクだった私が関ジャニ∞のアルバムを買ったのはオタク仲間がKAT-TUNで盛り上がっていて私もアイドルに興味が沸いてきていたり、妹がNEWSのファンになったり、大好きなアニメが最終回して喪失感を持っていたことなど、いろんな理由が重なったことがきっかけだった。

そのCDに収録されていた「大阪ロマネスク」が大好きで、これは今でも私の大切な曲だ。曲からジャニーズのファンになることはめずらしいらしい。

安田くんのことはアイドル雑誌の写真が可愛かったことから興味を持った。そのときの安田くんは髪の長さはちょっと長めで、髪色はこげ茶色で、ふわっとしたパーマだった。身長が低くてやわらかい笑顔の人だという印象だった。

それから関ジャニ∞が出演するテレビ番組をチェックしたりしていると、近くの会場で関ジャニ∞のコンサートが開催されることを知った。当時はまだチケットの取り方も知らなかったけどグッズはチケットを持ってなくても買えることを知って、FTONコン会場でグッズだけ買いに行った。だいぶハマってきた私はコンサートのDVDも買ってみた。それを観たら、「ジャニーズって席が遠くてもトロッコに乗ったりして近くに来てくれるんだ!すごい!」と感動した。それを知ったら実際のコンサートに行きたくなった。チケットを取るにはどうやらFCに入らないといけないらしい。そこで私はFCに入ることを決意した。ジャニーズのFCは好きなタレントの名前を一人だけ登録することになっている。顔では大倉くんや横山くんが好みだったがアイドル誌で見て気になっていた安田くんの名前を書いた。

安田担になったのは、その時からだった。

それから約10年間、私はずっと安田担として生きてきた。
2011年ごろに安田くんが次々と髪型をチェンジしている時期があって、見るたびにガッカリして、ちょっと冷めた時期はあったけれどそれでも嫌いにはなれなくてやめられなかった。
これまで毎日安田くんのことを考え、毎週テレビをチェックして、毎回CDを買って、毎年コンサートに行く。こんな日々がずっと続くと思っていた。

 

そんな私が担降りしたのは、よくある理由だけど

安田くんよりも好きな人ができたからである。

 

しかし私は直感型ではないため、スパッと担降りしたわけではなくて
半年ほどの期間の中で様々なことがあり、最終的に担降りしていた、という感じ。

その時のことを記録のために書いておく。

 

エイトは毎年ドームツアーを年末年始にかけておこなっており、私は当然毎年ツアーに参加していた。しかし、この年(関ジャニ’sエイターテインメント (2016))は例年とは少しだけ違うことがあった。

それは、アルバムが発売されなかったことだ。

エイトは毎年ツアーの前にはアルバムを出していて、私はツアーに向けてそれを毎日聞き込みモチベーションを高めるということをしていた。
アルバムを聴いていると、自然と「コンサートに早く行きたいなあ」「安田くんに会いたいなあ」と思ってくる。「コンサートには何を着ていこう?」「美容院はいつ行こう?」など考えているときはとても楽しくて、担当に会えると思うと仕事もがんばれる。


しかし、この年はアルバムが出なかったためにそのプロセスがなかった。
なので、なんとなくモチベーションが上がらないままだった。

 

そんなときに友達の影響で行った現場で今の担当(Aくんとする)と出会った。
Aくんと出会ったのは6月で、夏のリサイタルの前だった。リサイタルの時は安田くんがいちばん好きだと思っていたし、まだ担降りの気配は全くなかった。
けれど、偶然にもAくんも年末にコンサートをすることが決まり、友達と一緒にコンサートに行くことになった。わたしはAくんの楽曲をいっぱい聴いてコンサートに臨んだ。昔の映像もいっぱい見た。そしたら、どんどんAくんのことが気になり好きになってきた。毎年エイトのアルバムを聴いていたこの期間にAくんのことばかり考えるようになってしまった。

 

そして、12月になり、ドームツアーが始まった。
初日の北海道公演のとき、とある出来事が起こる。

 

この年、北海道公演の日は大雪となった。雪の影響で飛行機が空港に降りれず、遠征の人たちが札幌ドームに到着できないという事態になってしまった。同じ日にモーニング娘。も北海道でコンサートを予定しており、そちらは本人達が札幌に到着できず中止になってしまった。
そんなとき、すでに現地に到着していたモーニング娘。ファンの中に「それなら関ジャニ∞のコンサートへ行こう!」という人があらわれた。
別のコンサートに行く予定だった人がエイトのコンサートに急遽行くことになるなんて、まさかの出来事にTwitterでも話題になった。そしてこの時ジャニーズのコンサートへ初めて行った人が「すごく良かった!」「会場でファンクラブに入った!」などとつぶやき、それはどんどん拡散され、両方のファンの間で盛り上がった。

 

この出来事はおもしろいなぁと思ったけど、これがきっかけで、私は新規ファンと自分の熱量に差があることに気付いた。


新規ファンの人たちがものすごい勢いでライブの感想やメンバーの印象などを熱く語っている様子を見て、「あ、私はこの感情を知っている…、自分がファンになった頃に感じたものと同じだ」とまるで遠くからそれを見ているかのように思っていた。
同時に、今の自分にはその情熱がもう無いんだということを自覚した。

 

自分は最初の頃と変わらずにエイトのことを、安田くんを好きだと思っていたのに、違ったのだ。
いつの間にか自分には昔エイトを好きになったばかりの頃の情熱がなくなっていた。
けっこう衝撃だった。

 

でもこの時はまだ、「これは今はモチベーションが上がっていないだけで、私もコンサートに行ったらいつものように安田くんを大好きな気持ちが戻るんだ!」と思っていた。
毎回コンサートが終わると必ずエイトのことをもっともっと好きになるから。
コンサートが楽しすぎて、一週間後にまた行くのに待てなくて、録画した番組をひたすら見たりする。そんなふうになるのがいつものパターンだ。
そう信じてクリスマスの名古屋公演に参戦した。

 

しかし期待はむなしく、大好きなエイトのドームツアーに初参戦したのに気持ちは動かなかった。

 

この年のコンサートは微妙だった。セトリもよくなかったしステージのセットも地味だったしムビステも無し。前回のほうがいいなと思った。やっぱりアルバムを引っさげたツアーじゃないとおもしろくない。エイトレンジャーはイリュージョンなど妙に凝っていて今までのようには楽しめず、なんとなくモヤっとした気持ちだった。
いつもコンサートが終わるとエイトのことを好きな気持ちが膨らんで大きくなるのに、今回は特に何も思わなかった。

 

それに対してAくんのコンサートはすごく楽しくて最高だった。ちゃんと目で追うのは初めてで、姿を追っていると楽しくて、新しい発見もいっぱいあった。もっとAくんを見たい!と思うようになった。

 

年が明けて2017年1月。ツアーの最終となる大阪公演へ行くことを友達と約束していたため私は大阪へ向かった。毎年この大阪の地では友達と一緒に最高に楽しんで帰る、と決めていた。いつもコンサートに一緒に入っている友達も安田担で、接点はエイターということしかないけどSNSで知り合って仲良くなった。

オーラスの前日
友達とホテルにチェックインし、京セラドームへ行く準備をしている頃にメールが次々と届いた。それはAくんが3月に出演する舞台のチケットの抽選結果の発表だった。
抽選結果は「落選」だった。

わたしはそれがとてもショックで目の前が真っ暗になって手が止まった。
でもコンサートに一緒に入る友人にはAくんのことを言っていなかったし、これからコンサートというタイミングだったので何も言わず、そのことをいったん忘れてコンサートを楽しもう!と気分を切り替えることに決めた。
そしてコンサート会場へ向かった。

コンサートが始まり、私は必死に忘れようとしたが、
ショックは思った以上に大きく、忘れることができなかった。

コンサートは全然楽しくなかった。そして私はショックを翌日も引きずっていた。


オーラス公演のアンコールで村上信五から発表があった

「夏にもツアーやります!!」

一斉に沸きあがる会場、大きな拍手

でも私は、

『そんなことよりAくんの舞台のチケットがほしい』

そう強く思っていた・・・。

 

そして3月。

あの時落選したチケットはその後またチャンスが到来し、ありとあらゆる手を尽くして応募をしてなんとかチケットをゲットし公演に行くことができた。私は長い絶望から救われた。
やっとの思いで見た公演は素晴らしくて、楽しくて、最高の気分だった。

 

Aくんの出演情報をチェックし、次の舞台も行きたいな~とか思っていた。
そんな時ふと「私はもう安田担を降りているんじゃないか?」と思った。
安田くんの出てる番組を見てもなんとも思わなくなってしまったのだ。

決して嫌いじゃないんだけど、担当だけに思う特別な「好き」という感情がわいてこない。
安田くんのことをただ見ているだけのような気がした。

 

なんとなく焦った私は昔の気持ちを思い出そうと安田くんを好きになった頃のDVDを引っ張り出していくつか見てみたが、気持ちが戻ることはなかった。


私は同時に二人を好きになることがない。

友達の中には担当の他にも何人か好きなタレントがいるなんて子もいるが私はそういうのは今まで一度もなかったから、掛け持ちはできないタイプだ。一人に夢中になると他の人のことはさめてしまう。

 

Aくんは外見や性格は安田くんには全然似ていないが、かっこよくておもしろくてファン思いでとても素敵な人。今までずっとエイトを追いかけていた私に、新しい刺激もくれる。こんなに素敵な世界があったんだと思わせてくれた。

 

しかし、10年間応援してきた安田くんと違ってAくんとはまだ出会って半年ほどで、「本当にこれからこの人を応援していって大丈夫なのか?」「裏切られることはないか?」すごく不安だった。

けれど、もう戻れなかった。

Aくんを応援したい。もっと全力で。自分のすべてをかけて。そう思った。

 

私はついに担降りを決意した。


2017年3月のことだった。

 

 

6月には安田くんの主演舞台「俺節」が控えていた。
俺節」を観に行くことは担降りを決意する前にチケットの先行があったのですでに決まっていた。3公演分のチケットを取っていたが、もう1公演で充分だな・・・と思ったので手放したかったけど倍率が低かったので譲り先も見つからず、自分で行くことにした。

舞台はすばらしかったが、やっぱり「好き」という気持ちが戻ることはなかった。

隣で観劇していた安田担の子が舞台を観た後すごくテンションが上がって、安田くんのことを好きだと言っている様子を見て、「あ、それ、私は『トラストいかねぇ』を観たときに思ったやつだ」となつかしく思っていた。

 

完全に担降りしたんだ、と思った。

 

今まで安田担として生きてきた約10年間。

楽しかったし幸せだった。


安田くんとは目も合ったことがないし、ファンサをもらったこともない。きっと安田くんは私の事は知らない。
でも私にとってこの10年間は大きかった。初めての担当だったし、ずっと一人だけを見ていた。だから私はこのまま10年間が何も無かったことになってしまうのがなんだかさみしくて、「今までずっと応援していた」ということを何か残したくて、手紙を書いてプレゼントボックスに入れることにした。
読んでもらえるかはわからないけれど。もちろん、担降りしますなんてことは書いてはいない。ただ、昔から応援していること、安田くんの主演舞台はすべて観に行っていたこと、尊敬しているところ、次はコンサートで会えるのを楽しみにしているよということを書いた。私にとっては、これが最初で最後の手紙だった。

 

安田担ではなくなったが嫌いになったわけではない。その後もエイトのことはCDを買ったりコンサートに行くことは続けようと思っていた。
けれど、エイトの目指す方向性に違和感がつのっていき(このことについてはいずれ書きたいと思っている)、それも今後はなくなっていくと思う。さみしいけれど。

 

進んでいく彼らと、止まってしまった私。

 

彼らは今、私がファンになった頃とは比べ物にならないくらい有名になり、成長した。
今は私が一人いなくなっても、新しいファンがたくさんいる。
これからの応援は今のエイターがいれば大丈夫。

 

もう何も悔いはない。心配もない。

今まで楽しい時間を、幸せをくれてありがとう。

 

 

 



※たまに加筆修正します